電子公告について

ウェブサイト制作をやっていて、お知らせやセミナー情報や電子公告とかとか、CMSでPDFアップしたーい。
という要望が多いのですが、このなかで、電子公告なるものが意外と特殊なものだとわかったので
メモをしておきます。


お知らせとかは日々のニュースとかなので、まあ特に大差はないのですが、
電子公告っていうものは結構ちゃんとしなくちゃいけないようです。


法務省のウェブサイトによると電子公告とは、

従来,会社が官報や日刊新聞紙に掲載する方法により行っていた合併や資本減少等の公告を,ホームページに掲載する方法によって行うことをいいます(会社法第2条第34号)。インターネットを利用して,公告の内容が掲載されているホームページにアクセスすることによって,その内容を知ることができます。


という意味合いを持つものです。


ひらたくいうと、官報や日刊新聞紙に公告を出しても良いけど、お金とかかかるよね。
だったら、ウェブサイトに載せてみんなに知らしめれば簡単、安上がりだよね。というのが電子公告です。


私自身普通に、サイトに公示内容を記したファイルをアップしておくだけでいいんだよね?と考えてたのですが、
ウェブサイト上の情報って改ざんや、事後変更が容易なため、


実際には
"第三者である電子公告調査機関の調査"
なるものが必要だそうです。
(そんなの必要だったんだ!)


三者機関
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji81-05.html


料金は、公示期間にもよりますが、
各機関5万〜30万ほどのようです。



三者機関は具体的には下記のような役割をもちます。

・依頼にもとづいて法務大臣へ届け出
・公示期間中の登記URLで情報が提供されているかを巡回チェック。
・調査結果の報告

要は、HTTPでファイルがとれることをチェックするだけといえばするだけなのですが、
三者機関に依頼する企業としては、この巡回チェックが失敗すると、
追加の公告をだしたりしなければならなかったり、最悪のケース、中断時間が長き(公告期間の10分の1)にわたると、公告自体の効力がなくなってしまうようで、心配性な担当者には微妙に悩みが多いイベントです。


ただ、公示期間中ずっと人を張りつけるわけにもいかず、また、fail overできる仕組みにお金を掛けるってことも
現実的じゃないので、みんな「ま、だいじょうぶじでしょ」っ的にすごしているんじゃないのかなーとは思われます。