社内ファイルサーバの検討(その1)
会社の代表から、社内共有サーバなんとかなんない?
というお題をいただいたので、ちょっと本腰を入れて検討しました。
背景
現在総容量 2TB のNASサーバを社内で利用していますが、
ファイルが溜まりに溜まって、現在97%容量を占拠している状態です。
制作会社となると、デザインファイルや元素材の画像データがかなりの部分を占め、動画もとなると、
それはそれは多くの容量が必要になりがちです。
そうなってしまう原因の一つとして、
「どのファイルが必要か、不必要かを判断して整理する時間がかかる」
というのがあります。
どっしりと構える長期間のシステム開発プロジェクトとかだと、そういう時間も
とれるし、とらされるってもんですが、ウェブ制作は短期間でぐるぐる回すものが多いです。
運用も入って来たりしていて当事者としても要不要の判断は難しいと思います。
その結果、5年以上前のデータが参照もされずに、ひっそりと共有サーバに溜まっていくという事態が起きるというわけです。
ただ、このまま目を瞑っているわけにもいかないので、
- 容量が拡張でき、ファイルを極力削除しなくてもよいこと
- コストが安いこと
- 現在のNASの使い勝手を損ねないこと
という条件を目標に最適なソリューションを考えてみました。
検討したソリューションたち
1. パブリッククラウド
Google Drive / OneDrive / Dropbox は月額数百円〜無制限に近いストレージが手に入ります。
2. ASPのクラウド ファイルサーバ
VPNなどで接続してセキュアにクラウド上のストレージを利用するケースです。
今回検討したのは、Fusion Secure Drive Plusというサービスです。
3. S3バケットをマウントし、Windows ネットワークから参照する方法
3つのアプリケーションを検証しました。
ExpanDrive
TntDrive
Cloudberry Drive
4. S3バケットを直接利用する
s3fsやgoofys を利用してうまいことできないかな?の試行錯誤ケースです。
5. 大きなNASサーバに買い換える。
もっとも打算的な案。
比較として一応は検討しました。
とまあ、背景などを一通りお話させていただきました。
次回からそれぞれのソリューションの検討プロセスについてお話できればと思います!